「なあお前、なんでレッドのこと好きなの?」
「……え、っと?」

「オレの方が、格好良いし、服とか気を遣ってるし、あんな馬鹿寒いところに行かなくていいし、こうやってうまいケーキが食えるし、風呂入ってるし、生返事ばっかりな会話じゃないし、ていうかあいつたまに会話成立しないし、バトルだってあいつよりほんのちょっと実力を出し切れてないだけだし、オレの方が足だって長い」

「……レッドさんもお風呂は入ってると思いますけど」

「しかも、こんな寒空の中を雪山へ踏み込もうとしているコトネを引き留めて暖房の効いたカフェで休ませてやる優しさもある」

「人の話は聞きませんけどね」

「ケーキ好きだろ?」

「奢ってくれることには感謝してますけど…」

「オレにしとけって」

「ていうか私、別にレッドさんのこと好きじゃないですよ。グリーンさんのことも」

「なあ、好きになって?」

「……。どっちをですか?」

「オレに決まってるだろばか!」

「(ばかって…)(ああなんか、この人面倒くさい!)」




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すごいアピールっぷりだ…。私はグリーンをなんだと思っているのか。
しかしコトネちゃんもなんだかんだ言って好意の押し売りを断れないと流されかねない。

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